フレンズでは、南海トラフ地震への対策を以前より考慮にいれてツアーを行っています。フレンズが考えている対策をお知らせします。
フレンズのリバーベースは、河口から6.5km程度上流にあり、ただちに津波の被害を受けない場所にあります。堤防は十分な高さがありますが、万が一、大きな津波が発生した場合は、河川への遡上のリスクを考えて避難をします。
※2012年に内閣府が発表した東海地震の被害予想マップによれば、富士川への津波の遡上は最大3kmと予想されており、6.5km上流のフレンズリバーベースまでかなり余裕があります。これは、富士川が他の河川と比べ、非常に急な河床勾配を持っていることに起因します(富士川は、河口から80kmの間に、標高が200m以上も高くなる稀な河川です)。また駿河湾の最奥部にある富士市は、津波の予想高さが6mと周辺の地域に比べると5m程度低くなります。到達時間は15分程度ですが、仮に遡上したとしても6.5km上流にあるフレンズベースまでの到達時間はさらに遅くなります。
リバーベースは山が近くにありますが、山の斜面とは約300mの距離があり、土砂崩れなどが直ちに襲ってくる場所ではありません。
繁忙期の駐車場も、山の斜面から約215m離れており、平置きの駐車場となっています。周辺構造物の倒壊や土砂崩れの影響を受けにくい場所となっております。
ツアー運行中、ガイド(ツアー運行責任者)は、リバーベースとの連絡のため、常にスマートフォンを所持しており、皆様の携帯電話と同じように、緊急地震速報を受信し、音と振動で認知することができます。
大きな地震が発生した場合、そもそも揺れている水面で、地震の揺れを人間が認知することは難しいですが、ツアー運行責任者は、緊急地震速報を元に、ただちに全ガイドへ笛などを使い、緊急事態を知らせ、周囲に十分なスペースがある河原などに退避します。
地震による土砂崩れや落石への対応について、富士川で特に切り立っている崖などの地形は、溶岩が冷えてできた岩となっています。もちろん崩落の危険はゼロではありませんが、土でできている崖などと比べると、遥かに強固な岩となっています。
ツアー中、川岸近くを通ることはありますが、今回の南海トラフ地震の注意報を受け、全ガイドにそのリスクを周知し、なるべくリスクが低減できる形でツアーを行っております。またツアー中は、お客様全員にヘルメットを着用いただきます。
フレンズでは、お客様に安心してアクティビティを楽しんでいただくため、安全対策を最も重視してツアーを行っています。
もちろん自然で行うアクティビティである以上、100%の安全を断言することはできませんが、南海トラフ地震の発生可能性についても、全ガイドに対し、ガイドミーティングなどで周知の徹底を図ります。
以上フレンズの南海トラフ地震への対応となります。皆様のご来店を心よりお待ちしています。
フレンズ代表取締役 山田良治