昨年度末

本来の富士川に戻る日12月11日に、

富士川船頭組合(富士川Free to Flow実行委員会)主催の

『富士川Free to Flow 〜富士川に自由な流れを取り戻そう〜』

というイベントが開催されました。

富士川ラフティング 富士川Free to Flow Flee to Flow 富士川線同組内 フレンズラフティング

当日は北海道から熊本まで全国から約300名を超える沢山の方にお越し頂き、

誠にありがとうございました!

富士川ラフティング 富士川Free to Flow Flee to Flow 富士川線同組内 フレンズラフティング

午前中は発電用の水が取水解除された70トン前後流れる富士川を

皆さんと一緒にラフティングやカヤック ・SUP・パックラフト・リバーボードなどの乗り物で体感し、

ゴールでは子供達と一緒にまた富士川に戻ってきてねと願いを込めてサツキマスの放流をさせて頂きました。

300人を超える人達と一緒に富士川を下るなんて今までない事でしたので、

そのお一人お一人の力が重なり今までに経験した事のない感覚を感じました。

午後の部では富士川や他河川の川で自然が大好きな方々とトークディスカッション

現状の富士川の問題についてお話しさせて頂きました。


(衆議院議員の田中けんさんにもお話し頂きました)

 

 

富士川はかつて日本の三代急流と呼ばれるほど水の豊富な川で

江戸への年貢米を運ぶ舟運(1607〜昭和初期)から鮎漁そして子供達の遊び場として

人々からは身近にありました。

 

戦前から日本は工業の発展と共に国策として輸入に頼っていたアルミの製造を強化し

必要な電気を作る発電用取水のため富士川が利用されるようになりました。

しかしその後オイルショックにより原油や電力価格高騰により急激に衰退し、

そして安価な輸入に頼るようになり唯一操業を続けていた日本軽金属も2014年にアルミ製錬から撤退をされましたが、

その後も変わらずその電力を売電用として利用され続けています。

その民間企業が許可されている流量毎秒75トンに対し、

今の富士川に流れる流量は冬は毎秒3トン夏は毎秒5トンしか流れていません。

これは国土交通省が定める河川ごとに設定されている環境を維持するための流量(河川維持流量)が

全国平均の5分の1にも満たしていません。

それにより影響を受けていると考えられるのが、

 

・魚たちが年々少なくなってきている(藻の大量発生・水温上昇・栄養度低下)

・川魚を主食とするヤマセミが姿を消す

・富士川河口の海岸線が、約50年間で50〜350m侵食

・サクラエビ不漁(10年前の約10分の1の漁獲量)

・川好きなパドラー減少

 

等、沢山の問題を抱えています。

 

せめてこの河川環境を少しでも改善すべく、

河川維持流量の引き上げを求めています。

 

一時は国を支えるほどの事業であったのは間違い無いので全面否定しているのではありませんが、

この河川環境が今後も引き続き悪化し、

取り返しのつかなくなってしまうかもしれません。

 

その為にも皆様のご協力が必要です!

3月に富士川の河川維持流量が決められる予定でいます。

この富士川をはじめ日本全国の河川や自然環境がより良くなるよう

署名活動もしていますのでご協力お願いいたします!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
オンライン署名はこちら